医療法人 新さっぽろ脳神経外科病院

上西 夏実 さん Jonishi Natsumi
福祉計画学科 2016年度卒業 / 名寄高等学校出身
(2023年4月 社会福祉学科設置構想中)  

医療ソーシャルワーカーとして
ケースに応じた柔軟な対応を

 医療ソーシャルワーカーは、患者さんやご家族が抱える悩みや問題を見つけ出し、その解決を図るために関係機関との調整や連携などを行う仕事です。担当する相手はほとんどが年上の方々で、考え方や価値観も様々なので、当初は私の中の「当たり前」とのギャップに戸惑うこともありました。北星で「広い視野」を持つことの重要性を学んだことを思い返しながら仕事を続けるうちに、ケースに応じた柔軟な対応ができるようになりました。現代社会では身寄りのない患者さんが増えていますが、その難しい支援には大きなやりがいを感じます。キャリアを重ねる中で学生の実習指導にも携わるようになり、北星の後輩たちの指導もしています。一人でも多くの学生がソーシャルワーカーという職業に興味を持てるよう、先輩としてサポートしていきたいと思っています。

私の4年間の学び

1年次
兄の影響で社会福祉に興味を持ち、社会福祉士を目指して福祉計画学科に進みました。学科には福祉以外の道を検討する人も多く、多様な視点や考え方に触れて刺激を受けました。
2年次
実習で短期留学し、カナダのソーシャルワークを学びました。薬物依存者が多い海外の現状やカナダの文化に触れ、日本との比較によって新たな視点が得られたと思います。
3年次
2年次の実習に続き、1カ月間の実習でお世話になったのが今の職場です。実際の患者さんと関わったことで、医療ソーシャルワーカーになりたいという意欲がより高まりました。
4年次
就職活動は順調で、社会福祉士国家試験の受験前に今の職場から内定を得ていました。国家試験に合格できないと内定が取り消しになるため、緊張感を持って勉強を続けました。

MESSAGE
受験生たちへメッセージ

 福祉計画学科の出身者は、福祉現場はもちろん、公務員やNGO、民間企業など、様々なフィールドで活躍しています。それは、一人ひとりがより良く生活するという福祉の思想をベースにした、様々な可能性を広げる学びがある学科だからです。友人、先生、サークル仲間、地域住民などとの多様な関わりの中で、自分自身の成長につながる貴重な体験ができると思います。

インタビュー内容は、2021年11〜12月に取材したものです。

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