アメリカ留学

弱者の声を社会に届け
問題提起できる記者を目指して

⟨留学先⟩

ブエナ・ビスタ大学(アメリカ アイオワ州)

北海道新聞社 帯広支社

三島 今日子 さん
Mishima Kyoko

文学部 英文学科
2019年度卒業 / 苫小牧南高等学校出身

新聞記者として、事件から地域のイベントまで、日々様々な取材を行っています。小学生の頃に「アンネの日記」を読んで以来、記者の仕事に憧れていましたが、本気で目指すことを決めたのは、留学先での経験があったからです。

ブエナ・ビスタ大学でジャーナリズムを学んでいた時、トランプ前大統領が不法移民の若者に対する救済制度(DACA)を廃止すると発表し、移民である友人が「祖国に強制送還される」と泣き出す姿を目の当たりにしました。自分で見つけたトピックを取材し、記事や番組を作る講義を履修していた私は、「この声を届けなければ」という思いに突き動かされ、友人の歩みや夢、今後もアメリカにいたいという願いを、共に泣きたい気持ちを抱えながら取材して記事にしました。このことが、弱者に寄り添う記者になろうと決意した瞬間でした。

留学先の恩師には「物事の裏側を見よ」という言葉を通して、一つの考えに固執せず、多角的な視点から物事を捉える大切さを教わり、仕事をする上での指針となっています。アメリカで多様な背景を持つ人々への理解を深めたので、いずれは人権問題をテーマに取材し、国内外の問題を伝えたいと思っています。

  • 「World Hunger Relief」という飢餓を救うプログラムで、テキサスの農場でボランティア活動をした時の写真
  • 冬休みを利用して友達とシカゴへ遊びに行った際、偶然出会った世界各国からの留学生との記念写真
message

受験生たちへメッセージ

 文化が全く異なる環境では、常識や習慣の違いに驚かされることが毎日のようにあり、意識しなくても「自分とは違うものを受け入れ、理解しようとする力」が身につきます。北星には学内にいながら国際交流できる環境もあるので、ぜひそうした機会を積極的に活用してください。少しの勇気で、自分の世界が必ず広がります。

インタビュー内容は、2021年11〜12月に取材したものです。

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