文学部 心理・応用コミュニケーション学科 4年
伊藤 七星さん
札幌稲雲高等学校出身
人と関わるってどういうこと?
好奇心に応える学びと環境があった
生徒会長として豊かな人脈を築いた経験から人との関わりに興味を持ち、心理・応用コミュニケーション学科に進学。子どもを取り巻く環境に関心を持ち、研究活動を行っている。高校時代から続けている合唱団で昨年、銀賞を受賞。さらに上を目指すとともに、今年秋に開催する演奏会の企画運営にも奔走中。知らない街をひとりで散策するのが大切なリフレッシュタイム。
文学部 心理・応用コミュニケーション学科
自ら考える力、行動する力を身につけ、コミュニケーションの活性化に貢献できる人材の育成を目的としています。
生徒会活動でコミュニケーションに興味が湧いた
高校時代は生徒会長を務めていた伊藤さん。「もともと強いリーダーシップを持つタイプではなく、気軽に話しかけてもらえる存在になりたいと思っていました。やがて同学年で知らない人がいないほど人脈が広がり、生徒会活動に関心を持ってもらえるようになったんです。この経験からコミュニケーションの大切さを学びました」。その後心理カウンセラーの講演会を聴講して感銘を受け、心理・応用コミュニケーション学科に着目。北星学園大学のキャンパス説明会に参加し、明るく自由な雰囲気や学生生活を楽しんでいる先輩たちの姿を見て北星への憧れが強まったそうです。
実践と知識の両面から子どもを取り巻く環境を学ぶ
特に影響を受けた授業は、子どもの教育に関わる環境や公的機関について学ぶ「教育コミュニケーション論」。受講する前に児童会館でのフィールド実習で現場の状況と課題を理解していたため、自らの経験をフィードバックしながら知識を着実に習得できたそうです。この授業がきっかけで、貧困や児童虐待など子どもを取り巻く環境を研究するゼミを選択。3年後期のゼミ論制作では、音楽がもたらす心的効果をさまざまな角度から研究しました。「先生はとても親身で、一人ひとりの話にじっくり耳を傾けてくれます。ひとつの質問に対してさまざまな角度からヒントを与えてくれるので、考えがいっそう深まり、研究の裾野が広がっていきます」。
頼れる先生はもちろん、切磋琢磨しながら学び合える友人たちも大切な存在。「心理・応用コミュニケーション学科はグループワークやディスカッションがたくさんあるので、授業やゼミで交流を深めていくことが多いんです。仲良しの6人とは、卒業研究の進捗状況を報告し合って意見交換したり、それぞれの誕生日にサプライズのお祝いを用意するのも恒例の楽しみになっています」。
人とのふれあいが好き。気づいた瞬間、目指す道が見えてきた
就職活動を始める前は進路に迷っていたという伊藤さん。企業説明会に足を運び、自分がやりたいことを突き詰めた結果、「人」が好きな自分に気づいたそうです。「高校時代の生徒会活動、子どもたちとふれあって楽しさも大変さも学んだフィールド学習などを通して、人とのふれあいを学んでいたんだと気づきました。アルバイトの接客も、お客さまが喜んでいる瞬間を見届けるのが好きなんです」。自分の目指す道が見えてからは就職活動も順調に進み、第一志望の企業に内定。「これからも人との出会いを大切にしながら、自分の成長にブレーキをかけることなく、さまざまなことを柔軟に吸収していきたいですね」と笑顔で語ってくれました。