社会福祉学部 福祉臨床学科 4年
中澤 輝也さん
江差高等学校出身
努力が報われる就学環境で
福祉と真剣に向き合いたい
児童福祉に興味を抱いて社会福祉学部へ進学。2つのボランティアサークルに所属し、子どもの居場所支援や障害者介助などのボランティア活動を続けている。目標は家庭裁判所調査官。現在は資格取得に必要な実習や公務員試験受験、卒業論文作成などに努める傍ら、大学の総合情報センターのサポートデスク相談員として学生をサポートしている。
社会福祉学部 福祉臨床学科インフォメーション
地域や施設で生活上の問題を相談援助する「ジェネラリスト・ソー シャルワーカー」の育成を目指しています。
奨学金制度を活用して学費の不安を解消
「やりたいことは特にないけど、漠然と進学したいと思っていました」と高校時代を振り返る中澤さん。しかし家庭の経済的な事情から、進学は難しいのではないかと感じていたそうです。転機が訪れたのは高校3年の時でした。母親の虐待で子どもが亡くなった事件に衝撃を受け、社会福祉に興味が湧いて北星学園大学のキャンパス説明会に参加。そして北星学園大学にはさまざまな奨学金制度があることを知り、両親を説得して進学を決心した中澤さん。猛勉強の末に上位合格を果たし、「入試特別奨学賞」による学費減免を受けることができました。
入学後も上位の成績をキープし続け、成績優秀者学業奨励金を受給。「大学生になったとたん勉強しなくなる人もいますが、学生生活をどう過ごすかは人それぞれ。僕は学生の本分は学業だと思っていたので、勉強に打ち込むのは当たり前でした」と中澤さん。公的奨学金制度や学内の奨学金制度も活用し、学費を心配することなく学生生活を楽しんでいます。
福祉とは何か。ボランティアの経験が教えてくれた
授業やゼミに加えて、中澤さんにとって大切な学びの場となっているのがボランティアサークル。福祉と真剣に向き合う仲間と話し合ったり、障害者福祉や児童福祉の現場でたくさんの経験を積んできました。「不安定だった子どもが次第に心を開いてくれるのがほんとうにうれしい。子どもたちの笑顔がモチベーションになっています。自分にできることに限界を感じたり、制度のあり方に疑問を抱いたこともありましたが、相手が求める解決の道を探すために真剣に取り組むのが福祉なんだと気づきました」。介護ボランティアを通して同世代の障害者と仲良くなり、介助者として映画『こんな夜更けにバナナかよ』に出演するという貴重な体験にも恵まれたそうです。
尊敬できる先生と、学部を越えた友情は大切な財産
中澤さんは福祉と教育の協働をテーマとする大友秀治先生のゼミに所属。卒業論文では、非行少年の更生に必要なソーシャルワークについて研究しています。「大友先生は包容力のある人格者。叱る時は叱るけどいつも親身に話を聞いてくれて、こんな人になりたいと思って大友ゼミを選びました」。尊敬できる先生はもちろん、大学で出会ったたくさんの友人も中澤さんの大きな支えとなっています。「学部やサークルだけでなく、たまたま講義が一緒だった他学科の友人や、ラーニングコモンズで勉強していて仲良くなった人もいます。違う視点を持つ友人との出会いは大切な財産。大学の居心地が良いので、授業がなくても一日中いることもあります」と中澤さん。精神保健福祉士の資格取得を目指して、大学で勉強に打ち込む毎日です。