社会福祉学部 福祉計画学科 4年
上西 夏実さん
名寄高等学校出身
MSW(社会福祉士)への
第一歩として進学を決心
高校3年間は吹奏楽部でアルトサックスを担当し、副部長も経験。MSW(社会福祉士)になるという目標を持って大学に進学。医療福祉相談業務に関する研修会や学会にも参加して、知見を広めてきた。国家試験の準備と並行して、就職活動と卒業論文にも取り組んでいる。
社会福祉学部 福祉計画学科インフォメーション
福祉サービスを必要とする人々の視点に立って、これからの社会・経済において「人と人をつなぐ」プロの育成を目標としています。
病院勤務への憧れから、目標をMSW(社会福祉士)に定めました
本格的に大学受験の志望校を検討する前から、上西さんは社会福祉を学べる大学に進みたいと考えていました。当時、道内の大学で社会福祉を学んでいた兄の影響を受けて、この分野に興味を持っていたのです。また、上西さんは病院で働くことに憧れを持っており、将来は専門職の資格を取得して医療現場で働きたいと思っていました。「リハビリテーション専門職の1つである言語聴覚士への道を考えたこともありますが、どうも自分には合わないと感じました」MSW(メディカル・ソーシャル・ワーカーの略/社会福祉士)を知ったのは、北星学園大学社会福祉学部福祉計画学科のパンフレットです。病院内で各種相談・支援業務を行うという説明を読んで、「将来の仕事はこれだ!」と思いました。この学科では国家資格である社会福祉士の受験資格を取得できることもわかり、上西さんはMSWへの第一歩として北星学園大学への進学を決めました。
社会福祉を広く学べ、国家試験の受験資格取得も確実に進んでいます
上西さんは入学当初から、大学で学ぶ4年間はMSWになる夢を叶えるための時間だという意識を持って勉学に励んできました。「社会福祉の理論や制度、政策といった福祉計画の基盤的な科目も、社会福祉士関係の科目も、将来の仕事に活かせると考えたので、関心を持って学びました」
学業と併せて社会福祉士の受験資格を得るため、大学1年から社会福祉学部で開講されている指定科目も履修。大学3年の夏休みには、受験資格取得に必要な1ヵ月間の実習として札幌市内の病院に行きました。「実習先では、実際に私が患者さんのご家族からお話をうかがう面談や、患者さんが退院後に安心して生活できるかを見る家庭訪問への同行もさせていただきました」実践的な経験を積んで、上西さんは患者とその家族を支えるMSWという仕事の魅力をあらためて感じました。そして、この仕事に就くという思いをさらに強くしました。
将来はできるだけ多くの人を笑顔にする仕事をしていきたいです
上西さんはMSWの業務内容や現況などをより詳しく知るため、北海道医療ソーシャルワーカー協会が開催する研修会や学会にも積極的に参加しています。「研修会の対象はMSWをめざしている人で、参加者の多くは学生です。会場では現職のMSWの方から実務の話や資格試験の勉強方法などを聞いたり、参加者が個々の役割を決めて相談業務を疑似体験するロールプレイを行ったりしました」
全道からMSWなど専門職の人が集まる学会では、医療ソーシャルワークの事例や課題に関する研究発表を聞くことができました。 就職活動を始めるにあたり、上西さんは自己分析をしてみて、自分は高校生の頃から人の話を聞くのが得意だったことを思い出しました。相談・支援業務を担うMSWは、上西さんに合った仕事のようです。上西さんはMSWの夢を実現した際には、1人でも多くの相談者やその家族を笑顔にする仕事をしたいと願っています。