文学部 心理・応用コミュニケーション学科 3年
松本 涼太さん
札幌月寒高等学校出身
目標としている教員になった時に
役立つ知識を得られると期待
高校3年間は放送部に所属。高校生の時から中学校の教員をめざしていた。趣味の鉄道旅行で東日本大震災の被災地の現状を目にしたことから、北星ネット(北星学園大学学生支援ネット)に参加。2年次に被災地ボランティアを経験し、現在は企画・運営に携わっている。
文学部 心理・応用コミュニケーション学科インフォメーション
自ら考える力、行動する力を身につけ、コミュニケーションの活性化に貢献できる人材の育成を目的としています。
心理学やコミュニケーションの観点から「教育」を学べると考えました
松本さんの「教員になりたい」という思いは、高校1年生の時から今に至るまで一度も揺らいだことがありません。
きっかけは中学校で社会科を習った先生への憧れでした。
北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科への進学を決めたのも、教員という職業に役立つ知識が得られると期待したからです。
「学科名にもある心理学やコミュニケーションと『教育』を関連づけて勉強できると思いました。自分の第一目標である中学校・社会の教職免許が取得できることも志望動機の一つでした」
松本さんの大学生活は、入学早々に開催された心理・応用コミュニケーション学科恒例の新入生歓迎会で一気に楽しいものになりました。
この会は新入生歓迎会スタッフ(通称:オリター)の司会で始まり、新入生とオリター、教員が交流する夕食タイムで締めくくられます。
会を大いに楽しんだ松本さんは、その日のうちに「来年はオリターをやろう」と心に決めました。
そして、その思いの通り、翌年度から2年続けてオリターを務めました。
教育関連以外のさまざまな心理学も学び、興味の幅が広がりました
松本さんは3年次に所属ゼミを選択するまでに、「教育心理学」や「学校心理学」、「学習心理学」といった教育関連の心理学を積極的に学んでいきました。
2年次のフィールド実習も児童会館を実習先に選び、子どもたちや職員の方と交流しました。
3年次からのゼミにも子どもや教育分野を扱うゼミがありましたが、松本さんは2年次までの学びで新たに興味を持った「認知心理学」研究の後藤靖宏教授のゼミを選びました。
「2年次に後藤教授担当の『認知心理学』と『音楽心理学』を履修して、これらの領域にとても興味を持ちました。
なぜなら、自分の身近な出来事や興味、趣味の鉄道などとつなげて考えることができるからです」
例えば「認知心理学」の講義で空間認知が取り上げられると、松本さんは鉄道だけで鹿児島まで行った自分を思い起こし、あの旅行を楽しめたのは方角という空間を認知できたからなんだと納得しました。
ゼミでは個人で行う文献研究の他、同学年のゼミ生と共同で行う心理学実験にも挑戦しています。
カタリバや被災地支援など、ボランティア活動にも参加しています
心理・応用コミュニケーション学科の1年次には、ボランティア活動を行う社会活動実習という必修科目があります。松本さんは将来にも役立つと考えて、高校のキャリア学習プログラム・カタリバに参加。実習修了後も、時間が許す限りカタリバのボランティアを続けています。
2年次からは被災地・被災者支援の企画・実施を行う北星ネット(北星学園大学学生支援ネット)でも活動。北星ネットへの参加を決めたのは、1年次の夏に鉄道旅行で東日本大震災の被災地を訪れた後でした。
「気仙沼近郊でJRの代行バスを利用した時に、下校する大勢の高校生と乗り合わせました。津波に流されて何もなくなっている場所で生徒が一人、また一人と下車していく姿を見て、彼らは被災してどういう思いをしてきたんだろうかということがすごく気になりました」
被災地で生活する人たちへの思いがあふれ、ぜひ支援活動をしたいと思ったといいます。来年は大学生活最後の年ですが、松本さんは卒業までに全国津々浦々への鉄道旅行と、被爆地の広島・長崎訪問を成し遂げようと計画しています。