社会福祉学部 福祉心理学科 4年
大川内 優希 さん
標津高等学校出身
専門職を志望して入学後に
生活に身近な心理学領域に興味
小学3年から地元のスポーツ少年団で卓球を始め、中学・高校では少年団と並行して卓球部にも所属。大学ではさまざまな心理学の領域に触れ、中でも「社会心理学」への興味を深めた。サークルは映画研究会に所属。息抜きを兼ねて料理づくりも楽しんでいる。
社会福祉学部 福祉心理学科インフォメーション
個人の心理から集団心理まで心に関する理論と実践を幅広く学び、総合的・現実的に課題に対応できる人材の育成を図っています。
将来の職業をイメージして、臨床心理が学べる大学を探しました
中学生の時にカウンセラーの方とふれあう機会があり、大川内さんは臨床心理士という職業を知りました。
「その記憶が心に残っていたせいか、高校で進路を考えた時に将来就きたい仕事として臨床心理士が頭に浮かびました」
大川内さんはこの仕事をめざしてみたいと思い、まず北星学園大学社会福祉学部福祉心理学科で学び、大学卒業後に同学大学院社会福祉学研究科・臨床心理学専攻に進もうと考えました。北星学園大学を選んだ理由として、この大学に対する高校の先生方の評価が高かったこともあります。
「大学では主に臨床心理の実務的な技術を勉強するのかなと想像していましたが、実際に学び始めたら学問としての心理学が中心で、自分にとって新しい世界が拓けました」
心理学の基礎や実験、分析方法などを学びながら、大川内さんは今一度、自分の将来を見つめ直しました。そして、大学3年次後期に臨床心理士をめざさないと決めました。
ふだんの生活と重ねて考えられる心理学領域に興味を持ちました
卒業後の進路は大学3年次に方向転換しましたが、「心理学を学びたい」という大川内さんの思いは入学当初も現在も変わっていません。心理学というと心理テストなどを連想する傾向がありますが、心理学は人間の心や行動を科学的に研究する学問なので、社会福祉学部福祉心理学科のカリキュラムには実験や実習も組み込まれています。
「実験の中では、2年次の必修科目である『心理学実験』が思い出深いです。自分自身が実験の対象、つまり被験者になってデータを取り、分析してレポートにまとめるのですが、なかなか根気のいる実習でした」
同じく2年次に選択した「社会心理学」は人が集団になった時に働く心理や、恋愛に関する心理など、ふだんの生活でも起こりうる現象を扱うので、とても興味を引かれました。
専門の学業以外でも大学で学んだ成果を残したいと考えて、中学校と高等学校の教諭の資格を取得できる教育課程も履修しています。
学生生活と同様に社会でも人との出会いを大切にしていきたいです
学業以外でも、大川内さんは充実した学生生活を送っています。サークルは映画研究会に所属しており、映画製作の手伝いなどを行っています。
「私が映画研究会に入ったのは他の部員より遅い大学3年次だったので、馴染めるか心配でしたが、みんな温かく迎え入れてくれたのですぐに溶け込むことができました」
大学生活最後の年となる4年次は、これまでの学びの集大成として卒業論文に多くの時間を割いています。社会福祉学部福祉心理学科では調査研究に基づいた卒業論文が求められるので、大川内さんも約200人の学生を対象とした調査を実施して研究結果をまとめていく予定です。
卒業後は人と関わり、人を支える仕事を希望しています。同じ学科の友人たちやサークルの仲間と出会い、楽しい時間を共有できたように、社会でも人との出会いを大切にして心豊かな毎日を送りたいと思っています。