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2015年取材
社会福祉学部
福祉心理学科3年
書道部部長 小田さん
お姉さんの影響を受けて、4歳の頃から書道を始めた小田さん。中国の書の話をする時、本当に大好きなんだなぁと、こちらも思わず笑顔になるほど、喜びをあふれさせながら話をされていました。控えめながらも、内に秘めた書への熱い思いを感じさせてくれる素敵な部長さんでした。
唐の時代に褚遂良(ちょ すいりょう※1)という方が晩年に書いた「雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうのじょ※2)」という書が好きです。美しい中にも力強さと伸びやかさがあって、字の中で一番完璧ではないかと思っています。
高校の時の書道部の先生に「書道は自分の気持ちを表現するものだから」と言われて、よくわからないけどその言葉をきっかけに、自分の気持ちを表現してみようと思うようになりました。
自分が書きたいと想像している通りに手が動く、その一体感がすごく気持ちがいいなと感じます。
書を書くことによって気持ちの表現ができている瞬間が楽しいです。
臨書は、褚遂良や王羲之(おう ぎし※3)といった昔の書家の字を真似して、いかにきれいに書くかが求められているものです。
一方、創作は自分の気持ちを思ったまま、そのままの感情をぶつけるもの。素人の方がやっても楽しいものだと思います。
※1 褚遂良(ちょ すいりょう)-中国 唐の時代を代表する書家
※2 雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうのじょ)- 褚遂良の楷書碑中、最晩年の作であり、楷書における最高傑作の一つとされている。
※3 王羲之(おう ぎし)-中国 東晋王朝時代の書家
部員約20名。部長さん曰く「指導者が北海道でも著名な方なので、この先生に教えてもらうだけでも貴重な体験」とのこと。
一年間の活動の集大成である書展が毎年10月に開催される。
※2015年取材