文学部 心理・応用コミュニケーション学科
3年
鈴木 佑輔さん
高等学校卒業程度認定資格取得
心理学の基礎から専門まで
幅広く学べることに期待
中学1年からギターを始め、今も大学の音楽サークルで仲間とバンドを組んでいる。高校3年の時に不登校となり、出席日数が足りず卒業を断念。退学してすぐに高等学校卒業程度認定資格を取得し、北星学園大学への進学を果たした。
文学部 心理・応用コミュニケーション学科インフォメーション
自ら考える力、行動する力を身につけ、コミュニケーションの活性化に貢献できる人材の育成を目的としています。
高校時代の自分を知りたくて、心理学が学べる学科を選びました
鈴木さんが大学で心理学を学びたいと考えるようになったのは、不登校になって高校を退学し、高等学校卒業程度認定資格試験に合格した後のことです。「気持ちに余裕ができたからか、自分を振り返るようになりました。そして、不登校の頃の自分を知りたいと思うようになり、心理学が学べる北星学園大学の心理・応用コミュニケーション学科を受験することにしました」あの頃の自分の気持ちは、まだよくわからないと言います。「思い当たるのは高校2年のクラス替えです。新しいクラスにうまく馴染めなかったことが、その後の不登校に結びついたかもしれません」高等学校卒業程度認定資格取得を勧めてくれたのは、担任の先生でした。認定資格試験の合格が自信になり、大学合格でさらに大きな自信がついたという鈴木さん。大学入学後は、講義にもボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。
学外実習やボランティア活動の体験が将来の目標につながりました
心理・応用コミュニケーション学科のカリキュラムには、社会活動実習やフィールド実習といった学外での実習も多く含まれています。鈴木さんは大学2年のフィールド実習で児童会館に行き、子ども達と触れあって「子どもが好きな自分」を自覚しました。「実習が終わった後も子ども達と関わりたいと思い、今は児童会館で行われる中学生の学習支援ボランティアに個人で参加しています」この他にも、「カタリバ北海道」(高校の総合学習などの時間に大学生が中心になって行う対話型の出張授業)にも参加しています。
「高校生の話を聞いたり、自分の経験や大学生活を話すことが自分自身を見つめる時間にもなっていると思います」実習やボランティア活動を通して多くの子ども達と関わるようになった鈴木さんは、教育という仕事に強く惹かれました。そして、教員になるという目標をはっきり持ち、教職課程の勉学にもいっそう励むようになりました。
自分の経験を活かし、生徒に寄り添える先生をめざしています
この学科で触れる心理学の世界は、鈴木さんにとって期待通りでした。まず1年生で基礎を学び、2年生では教育心理学や感情心理学を受講。3年生になってからは、認知心理学などさらに専門的な知識を学んでいます。「ゼミも楽しいです。担当教授は田辺毅彦教授で、研究内容はボランティアやNPOにおける対人コミュニケーションなどです」教職課程でめざしているのは、中学校の社会科教員。得意科目の社会科を教えながら、生徒に寄り添える先生になりたいと考えています。「高校時代に親身になってくれた担任の先生は、ご自身も不登校を経験されていました。それで、僕も先生のように自分の経験を活かしたいと思ったんです」
熱心に勉学に取り組む一方、音楽サークルのバンド仲間と演奏を楽しんでいます。北星学園大学の大学祭である星学祭でもステージに立ち、特技のギターを披露。忙しいけれど、充実した学生生活を送っています。