社会福祉学部 福祉心理学科 4年
佐々木 孝輔さん
札幌北陵高等学校出身
興味のある福祉にも心理学にも 触れられると知って決心
小学6年から人形浄瑠璃の指導を受け、大学2年からは「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座」の正式メンバーとして活躍。大学では生協学生委員会と、サークルの障がい児者福祉研究会に所属。就職は、青少年や地域住民を対象とした事業展開などを行う非営利団体に決まっている。
社会福祉学部 福祉心理学科インフォメーション
個人の心理から集団心理まで心に関する理論と実践を幅広く学び、総合的・現実的に課題に対応できる人材の育成を図っています。
高校の頃からのボランティア活動を通して、福祉に興味を持ちました
佐々木さんが通学していた高校では体育会系の部活動でボランティアを行うなど、ボランティア活動は身近なものでした。「私も広報などでボランティアの募集を見つけて、個人的に高齢者施設のボランティアや子ども向けイベントの手伝いなどを行っていました」ボランティア活動を通して福祉に興味を持っていた佐々木さんは、大学で福祉について学びたいと考えました。北星学園大学社会福祉学部には福祉計画学科、福祉臨床学科、福祉心理学科の3つの学科があります。「福祉の現場と直接関わる学問に魅力を感じていたので、福祉臨床学科と福祉心理学科のどちらにするかで悩みました」そこで当時、福祉臨床学科で学んでいた2歳年上の幼馴染みからの話なども参考にして、心理学も学べ、将来、福祉の仕事に就かない場合も大学で学んだことを活かせるという期待から福祉心理学科を選びました。
心理学には統計など数学的な作業がこんなに多いんだと驚きました
福祉心理学科には、さまざまな心理学のカリキュラムが用意されています。佐々木さんは「心理学はカウンセリングなど対話がメイン」と思っていましたが、大学2年の心理学実験でそのイメージが大きく変わりました。「実験で集めたデータを数値化して検証するため、まず統計をとる作業があります。統計ソフトを使って計算するのですが、数学的な作業が多いことに驚きました」大学3年からさらに専門的な心理学を学ぶようになった佐々木さんは、子どもの発達を扱う発達心理学に興味を持つようになりました。
「きっかけは、人形浄瑠璃の活動が縁で子ども向けイベントを手伝ったり、障がい児の託児ボランティアをしていて、子どもの考え方や心の成長のスピードなど、興味をひかれる場面にたくさん遭遇したことです」大学3年から所属している柴田利男教授のゼミでは、人間の感情を探究する感情心理学という分野も研究しています。
卒業論文、就職活動、人形浄瑠璃と、残り1年の学生生活は大忙しです
大学4年の現在、佐々木さんは12月半ばの提出期限に向けて卒業論文に取りかかっています。研究テーマは感情心理学に焦点を当てたもので、まず実験を行い、その結果を検証して論文にまとめていきます。「実験に協力してもらう学生は大勢必要ですが、私は1年生から生協学生委員会で活動していて人脈が広がっていたので、50〜60名はすぐに集めることができました」最終的に80名の友人を集めることができたそうです。就職は子どもや地域の人々を対象とした公益施設の管理運営や各種事業を展開している非営利団体に決まりました。
小学6年から人形浄瑠璃の遣い手をしている佐々木さんは、今後の公演に向けた稽古や子ども向けワークショップの手伝いも積極的に行っています。「人形浄瑠璃は高齢者も子どもも楽しんでくれるので、続けていければと思っています」学生生活最後の年を迎え、佐々木さんの毎日は忙しいけれど、活気にあふれていました。